『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ上』
書籍情報:JPO出版情報登録センター
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『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ 下』
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『ブッタとシッタカブッタ いのちのオマケ 上・下』小泉吉宏著
[レビュアー] 読売新聞
悩めるブタ、シッタカブッタが人生の見え方を問うシリーズ「ブッタとシッタカブッタ」が始まったのは、1993年。累計200万部のロングセラーの最新作が上下巻で刊行された。
〈ものの見方がかたくなると心の筋肉はますます悩みや不安でかたまってしまうぞ〉。シッタカブッタと問答を繰り広げるブタのブッタはこう説く。やわらかくするために必要なのは、<笑い>なのだという。
ステキな人と結婚する友人を羨ましく感じたり、物事が思い通りにならず憤ったり、様々な悩みを抱えるブタたちが登場。<思い込んでいないって思い込んじゃったりする〉〈自信がない者ほど他者から認めてもらいたがる〉などの言葉が掲げられ、心がカチカチに固まっていた自分を笑えるようになる。自分を笑えば、自分が見えてくる。
ほのぼのとしたマンガを味わいながら、人生を考えさせてくれる。一歩を踏み出すエネルギーが湧いてくる、心の処方箋のような本だ。(KADOKAWA、各1650円)(泉)