2017年は「大人の語彙力」本が大ブーム 火付け役・齋藤孝教授は中高生向けにも

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 11月28日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ビジネス書第1位は『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』が獲得した。
 第2位は『SHOE DOG(シュードッグ)』。第3位は『大人の語彙力ノート 誰からも「できる!」と思われる』となった。

 3位の『大人の語彙力ノート』の著者は明治大学教授の齋藤孝さん。今作は『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『「言葉にできる人」の話し方』(小学館)、『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA)など言葉にまつわるベストセラーを連発する齋藤教授が書いた「語彙力本」の決定版だ。

 今年は1月に出版された『大人の語彙力が面白いほど身につく本』(青春出版社)が15万部を突破、今週6位にランクインした『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)が10万部を突破するなど、「語彙力本」が静かなブームとなっている。そのブームも2015年末に発売された齋藤教授の著書『語彙力こそが教養である』が2016年のベストセラーとなった流れを引き継いだもの。9月に発売された『大人の語彙力ノート』は11月20日に放送されたテレビ朝日系クイズ番組「Qさま!!」で「大人の語彙力テストスペシャル」が放送され火がついた。

 齋藤教授は11月、中高生向けに『国語は語彙力! 受験に勝つ言葉の増やし方』(PHP研究所)も上梓している。なにかと読解力が話題となる昨今だが、まずは言葉の意味を知るところからはじめるべきだと齋藤教授は説いている。「お父さんの頃はたくさん本を読んでだな……」と説教したくなるのをぐっと抑え、わが子には効率的な語彙力の上げ方を齋藤教授から学ばせてみてはいかがだろう。

1位『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二[著](ダイヤモンド社)

ちまたの健康法はウソだらけ!生化学×最新医療データ×統計データから、医学的エビデンスに基づいた、本当に正しい食事法を1冊に網羅!カロリーと肥満は関係ない、脂肪は食べても太らない、運動は食後すぐがいい…他。肥満・老化・病気・長寿・集中力・疲労…「食の教養」は健康格差社会を生き抜く最強の武器だ!(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

2位『SHOE DOG(シュードッグ)』フィル・ナイト[著]大田黒奉之[訳](東洋経済新報社)

ナイキ創業者自伝SHOE DOG(シュードッグ)の日本語版が待望の刊行!フィル・ナイト自身の言葉で語られるからこそ響く、圧倒的にリアルな起業ストーリー。オニツカとの出会いと決別、窮地を救った日商岩井のサポートなど、知られざるNIKEと日本の関係も明らかに。(東洋経済新報社ウェブサイトより)

3位『大人の語彙力ノート 誰からも「できる!」と思われる』齋藤孝[著](SBクリエイティブ)

ベストセラー17万部突破の『語彙力こそが教養である』の著者・明治大学齋藤孝先生が、普段気になる「語彙力」を実践的に紹介(SBクリエイティブウェブサイトより)

4位『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治[著](サンマーク出版)

5位『宝くじで1億円当たった人の末路』鈴木信行[著](日経BP社)

6位『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』吉田裕子[著](かんき出版)

7位『多動力』堀江貴文[著](幻冬舎)

8位『銀行消滅 新たな世界通貨(ワールド・カレンシー)体制へ』副島隆彦[著](祥伝社)

9位『会社四季報 業界地図 2018年版』東洋経済新報社[編](東洋経済新報社)

10位『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』阿比留眞二[著](三笠書房)

〈単行本 ビジネス書ランキング 11月28日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2017年12月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク