紀伊國屋書店が選ぶ「2019年のベスト本」第1位が決定 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

文学賞・賞

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ブレイディみかこさん

 本日27日、紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2020」が発表された。

「キノベス!2020」は、過去1年間に出版された新刊(文庫化タイトル除く)を対象に、紀伊國屋書店スタッフが「自分で読んでみて本当に面白い、ぜひ読んでほしい本を選び、お客様におすすめしよう」という企画。

 今年は16名の選考委員が、紀伊國屋書店の全スタッフから公募した推薦コメントを熟読し、ベスト30を決定。その中で今年の第1位に選ばれたのは、ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)となった。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、イギリスで暮らすブレイディみかこさんが、「元・底辺中学校」に通い始めた一人息子との日常を綴ったノンフィクション。中高年男性が読者層の多数を占めるのが一般的なノンフィクション作品のなかにあって、本作の読者は女性が7割。さらに中学、高校、大学生にも読者が広がり、性別、年代を超えた熱い支持を集めている。「Yahoo!ニュース|本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞」のほか、「毎日出版文化賞 特別賞」、「八重洲本大賞」、「ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)」、「We Love Books 中高生におすすめする司書のイチオシ本2019年版」を受賞しており、「キノベス!2020」の受賞で6冠を達成した。

 著者のブレイディみかこさんは、1965年福岡市生まれ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年に新潮ドキュメント賞を受賞し、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補となった『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』をはじめ、著書多数。

 そのほか、第2位は青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉社)、3位は横山秀夫さんの『ノースライト』(新潮社)となった。ベスト30は以下の通りとなった。

1位 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ(新潮社)
2位 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』青柳碧人(双葉社)
3位 『ノースライト』横山秀夫(新潮社)
4位 『三体』劉慈欣(早川書房)
5位 『こども六法』山崎聡一郎(弘文堂)
6位 『線は、僕を描く』砥上裕將(講談社)
7位 『流浪の月』凪良ゆう(東京創元社)
8位 『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング(日経BP社)
9位 『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治(新潮社)
10位 『ライオンのおやつ』小川糸(ポプラ社)

【「キノベス!2020」について】
2018年12月以降に刊行された新刊(文庫化タイトルを除く)を対象とし、紀伊國屋書店で働く全スタッフから公募した推薦コメントをもとに、紀伊國屋書店社内選考委員が2019年のおすすめ本ベスト30を決定。「キノベス!2020」フェアは、2020年2月1日(土)より、全国の紀伊國屋書店にて一斉開催予定。また、スタッフが各作品に寄せたコメントを掲載した小冊子が全国紀伊國屋書店の店頭にて配布される。

Book Bang編集部
2019年12月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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