第35回坪田譲治文学賞が発表 村中李衣『あららのはたけ』に決定

文学賞・賞

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 第35回坪田譲治文学賞が21日に発表され、ノートルダム清心女子大教授で作家の村中李衣さんの『あららのはたけ』(偕成社)に決定した。

 受賞作の『あららのはたけ』は、横浜から山口に引っ越した小学4年生のえりと親友のエミとの手紙のやりとりを通して、子どもたちの心の動きを繊細に描いた作品。

 著者の村中さんは、1958年山口県生まれ。大学院修了後、就職先の大学病院の小児病棟で読書療法に取り組む。その後、絵本の読み合いを提唱する一方で、児童文学の創作活動も行い、『おねいちゃん』で第28回野間児童文芸賞を受賞する。現在はノートルダム清心女子大学教授。著書に『小さいベッド』『おねいちゃん』『チャーシューの月』『かあさんのしっぽっぽ』『いつか、太陽の船』などがある。

 坪田譲治文学賞は、児童文学作家・坪田譲治の業績を記念して創設された文学賞。前1年間に刊行された文学作品を対象とし、大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品に与えられる。第35回の選考委員は、阿川佐和子さん、五木寛之さん、川村湊さん、中脇初枝さん、西本鶏介さん、森詠さん、森絵都さんの7名が担当した。

 昨年は、NASAのエンジニアになる夢を持つ小学6年生・佐倉ハルの成長を描いた八重野統摩さんの『ペンギンは空を見上げる』(東京創元社)が受賞。過去には江國香織さんの『こうばしい日々』(第6回)、角田光代さんの『ぼくはきみのおにいさん』(第13回)、朝井リョウさんの『世界地図の下書き』(第29回)などが受賞している。

Book Bang編集部
2020年1月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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