「在宅ひとり死」は可能なのか? 上野千鶴子が徹底取材した結論は[新書ベストセラー]

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 2月2日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『スマホ脳』が獲得した。
 第2位は『人新世の「資本論」』。第3位は『在宅ひとり死のススメ』となった。

 3位にランクインした『在宅ひとり死のススメ』はジェンダー研究の第一人者、上野千鶴子さんが「慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法」を提案する一冊。2007年にベストセラーとなった『おひとりさまの老後』(文藝春秋)で子供に頼らず、ひとりでの老後の暮らし方を提案した上野さんが、自ら「在宅ひとり死」が可能なのか医療従事者に徹底取材。病状に応じてどのような対応が必要か、費用はいくら必要か、介護士や看取り士をどのように手配すればよいのか、「在宅ひとり死」へ向けての実践的な案内がまとめられている。上野さんはPR動画で取材をはじめた13年前から《現場は急速に変わっています》と最新事情を紹介しながら、《みなさん方にも、安心していただきたいと思います》と語っている。

1位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

2位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。 気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。 それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。 いや、危機の解決策はある。 ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。 世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!(集英社ウェブサイトより)

3位『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子[著](文藝春秋)

累計111万部ベストセラー『おひとりさまの老後』シリーズ、最新作! 「慣れ親しんだ自宅で、自分らしい幸せな最期を迎える方法」を提案。(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

4位『自分の頭で考える日本の論点』出口治明[著](幻冬舎)

5位『脳寿命を延ばす認知症にならない18の方法』新井平伊[著](文藝春秋)

6位『明日死んでもいいための44のレッスン』下重暁子[著](幻冬舎)

7位『世界のニュースを日本人は何も知らない(2) 未曽有の危機の大狂乱』谷本真由美[著](ワニブックス)

8位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[翻訳](筑摩書房)

9位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

10位『百田尚樹の日本国憲法』百田尚樹[著](祥伝社)

〈新書ランキング 2月2日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年2月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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