『在宅医療の真実』
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【気になる!】新書『在宅医療の真実』
[レビュアー] 産経新聞社
病院の救急医として在宅医療に関わる著者が体験を基に問題点と改善策を示した。リアルな場面が盛り込まれ、読みやすい。
在宅医療とは自宅や高齢者施設で受ける医療。高齢者が住み慣れた場所で最期を迎えるまで療養するというイメージがある。しかし、実際には高熱が出るなど容体が急変して病院との行き来を繰り返すことも。
著者は救急車で運ばれてくる在宅医療の患者と接しており、「具合が悪くなっても、なかなか病院に連れてきてもらえない」と指摘する。その要因として、在宅医と救急医の間にある深い溝を明らかにしていく。(小豆畑丈夫(あずはた・たけお)著、光文社新書・968円)