『にっぽん猫島紀行』瀬戸内みなみ著

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にっぽん猫島紀行

『にっぽん猫島紀行』

著者
瀬戸内みなみ [著]
出版社
イースト・プレス
ジャンル
社会科学/社会科学総記
ISBN
9784781650876
発売日
2017/06/12
価格
947円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『にっぽん猫島紀行』瀬戸内みなみ著

[レビュアー] 産経新聞社

 猫島は、徒歩で一周できるほどの大きさで、住民数より猫が多いといわれるような島のこと。猫好き作家の著者が北海道から沖縄まで10の猫島をめぐり、人と猫の関わり、風景をリポートする。

 福岡県・相島のノラ猫の運命に人として罪の意識を感じたり、猫神社もある宮城県・田代島では、猫が招く幸福に感謝したり。一方で観光地化や不妊・去勢手術をめぐるせめぎ合いもある。

 「猫の状態はひとの心を映し出す鏡」という著者。空前の猫ブームのなか、それぞれ問題を抱えながらもほどよい距離感で、共存する島の人と猫の姿にホッとする。(イースト新書・861円+税)

産経新聞
2017年7月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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