猫島は、徒歩で一周できるほどの大きさで、住民数より猫が多いといわれるような島のこと。猫好き作家の著者が北海道から沖縄まで10の猫島をめぐり、人と猫の関わり、風景をリポートする。
福岡県・相島のノラ猫の運命に人として罪の意識を感じたり、猫神社もある宮城県・田代島では、猫が招く幸福に感謝したり。一方で観光地化や不妊・去勢手術をめぐるせめぎ合いもある。
「猫の状態はひとの心を映し出す鏡」という著者。空前の猫ブームのなか、それぞれ問題を抱えながらもほどよい距離感で、共存する島の人と猫の姿にホッとする。(イースト新書・861円+税)
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2017年7月9日 掲載
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