ダ・ヴィンチ、ブッダ、フォークナー。賢者の名言でモチベーションを上げる

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至高の名言

『至高の名言』

著者
リンダ・ピコーン [著]/弓場隆 [訳]
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
ISBN
9784799324868
発売日
2019/06/28
価格
1,650円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

ダ・ヴィンチ、ブッダ、フォークナー。賢者の名言でモチベーションを上げる

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

疲れているときや苦しいとき、あるいは勇気が欲しいときなどに、「ことば」が背中を押してくれることがあります。

そこできょうは、『至高の名言』(リンダ・ピコーン 著、弓場 隆 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)をご紹介したいと思います。

本書には世界中の賢者たちによる人生訓が集められている。しかも、その内容は多岐にわたる。たとえば、元気が出るもの、愉快なもの、刺激的なもの、教育的なもの、精神的なもの、などなど。 互いに相反する意味合いのものもいくつかある。

しかし、本書の目的は、生き方に関する画一的な指針を示すことではなく、日常のいろいろな局面で参考になる多様な価値観を紹介することだ。(「はじめに」より)

本書の内容についてこう説明している著者は、アメリカのエッセイスト。日常のさまざまな出来事を通じ、名言を交えながら人生の知恵を紹介しているのだそうです。

きょうは第5章「充実した人生を送る」のなかから、いくつかを抜き出してみることにしましょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチのことば

充実した一日を過ごすと安らかな眠りにつくことができ、 充実した一生を過ごすと安らかな死を迎えることができる。

忙しい一日が終わったあとベッドにもぐり込むのは、とても気持ちがいいものです。

その理由について、「自分がその日にした仕事、大切な人とのふれあいに満足し、世の中を少しでもよくしたいという喜びに浸りながらぐっすり眠ることができるから」だと書き記しているあたり、さすがは画家、彫刻家、建築家、科学者としてマルチな才能を発揮したダ・ヴィンチ。

そして彼は、毎日、その充実した一日を継続させようと提案してもいます

それは、「社会になんらかの貢献をしたという満足感を持ち、毎晩、床に就いているだろうか」と自分を見つめなおす時間であるとも言えそうです。(188ページより)

ブッダのことば

怒りに固執することは、薪の燃えさしを相手に投げつけようとして握りしめるようなものだ。結局、それによって火傷(やけど)を負うのは自分自身である。

自分を傷つけた相手を恨み続ける人は、怒りによって自分の人生を支配されているのだとブッダは言います。

ところが、相手はそんなことなどまったく気にかけていないということも考えられます。

自分では、「これは正当な怒りだ」と思っているかもしれません。

しかし、怒りに固執することによって自分がさらに傷つくことを正当化できるでしょうか

不当に扱われたことを何度も聞かされ、うんざりする友人の気持ちを考えたことがあるでしょうか

いつまでもそんなことをしていたところで、自分の人生を台無しにするだけだとブッダは訴えているのです。(191ページより)

ウィリアム・フォークナーのことば

同時代の人や先人を超えようとする必要はない。 自分を超えるために努力すればいいのだ。

スポーツの世界には、「自己ベスト」という考え方があります。すなわち、自分の最大のライバルは自分だということ。

きょうの自分はきのうの自分より優れているでしょうか?

あすの自分はさらによくなるでしょうか?

自分と競い合うことは、他人と競い合うことよりも健全である。アメリカの作家、ウィリアム・フォークナーはそう主張しています。

そのひとつの理由は、自分をごまかすことはできないということ。そして、もうひとつは、自分と競い合う限り、羨望や反感を抱かずにすむということだそうです。(193ページより)

シャルル・ド・ゴールのことば

危機に直面すると、人格者は自分を信頼し、

責任を持って道を切り開く。

究極的に、私たちは自分の選択に責任を持たなければならないものです。

運がよければ家族や友人から大きな支援が得られるかもしれませんが、最終的には自分で決定し、それに責任を持つ必要があるわけです。

正しくても間違っていても、それは自分次第だということ。フランスの政治家、シャルル・ド・ゴールはそう言います。

だからこそ、深呼吸をして、周囲の人のアドバイスを参考にしながら、自分の経験をもとに判断したうえで、最善策だと思うことを実行すべき。

それでうまくいけば満足できるでしょうが、うまくいかなければ、その責任を受け入れて改善すればいいということです。(196ページより)

エリザベス・キュブラー・ロスのことば

人生はステンドグラスに似ている。太陽が輝いているとステンドグラスも輝くが、太陽が沈んだときに本当の美しさがあらわになる。

ただし、それは内面から光を放っている場合にかぎられる。

ものごとがうまくいっているとき、一緒にいて楽しいひとはたくさんいるもの。

彼らは親切で温かいため、私たちはそういう人を友人に持てることに幸せを感じるということです。

しかし、逆境のときに一緒にいて楽しい人は、そう多くありません。そのわずかな人たちは、その人自身がどんなに苦しくても親切で温かく、いつもやさしいことばで私たちを勇気づけてくれるもの。

アメリカの精神科医であるエリザベス・キュブラー・ロスの考え方には、強い説得力があります。(202ページより)

ジャック・ウェルチのことば

せっぱ詰まる前に変化を起こそう。

私たちは変化を嫌がりがちですが、それ以外に選択肢がなければ変化を起こすものでもあります。

そして、変化に対処するための方法を見つけ出すわけです。

しかし、せっぱ詰まってから変化を起こすのではなく、率先して変化を起こすほうがいい。アメリカの実業家であるジャック・ウェルチは、そう主張しています。

変化の必要性を予見し、計画を立てて積極的に変化を起こすべきだというのです。なぜなら、そのほうがよりよい結果につながるものだから。(227ページより)

1メッセージ=1ページでコンパクトにまとめられているため、好きなところから気軽に読むことが可能。そして「繰り返し読めば、思いがけない発見につながるだろう」と著者は記しています。

モチベーションを高めるために、ぜひ手元に置いておきたい一冊です。

Photo: 印南敦史

Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン

メディアジーン lifehacker
2019年7月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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