【気になる!】文庫『大衆の国民化 ナチズムに至る政治シンボルと大衆文化』

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大衆の国民化

『大衆の国民化』

著者
ジョージ ・L・モッセ [著]/佐藤 卓己 [訳]/佐藤 八寿子 [訳]
出版社
筑摩書房
ジャンル
社会科学/政治-含む国防軍事
ISBN
9784480510297
発売日
2021/01/09
価格
1,760円(税込)

書籍情報:openBD

【気になる!】文庫『大衆の国民化 ナチズムに至る政治シンボルと大衆文化』

[レビュアー] 産経新聞社

 ナチズムは現代史に突如生じた異物ではなく、フランス革命後に欧州を席巻した「国民主義」の行き着いた先だった。主権在民の理念は、ばらばらの大衆を神話で結束した「国民」に変えることを要求し、そのための共有シンボルとして記念碑や祝祭行事を伴う「新しい政治」を生んだ。「選良」による代議制統治を敵視したナチズムも、大衆操作ではなく大衆の政治参加を通して政権を獲得したのだった。戦後のファシズム理解を刷新し、今日でもなお意義深い古典の文庫化。(ジョージ・L・モッセ著、佐藤卓己・佐藤八寿子訳、ちくま学芸文庫・1760円)

産経新聞
2021年6月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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