『夜の少年』ローラン・プティマンジャン著、松本百合子訳 レビュー 産経新聞 [レビュー] (海外の小説・詩集) 『夜の少年』 著者 ローラン・プティマンジャン [著]/松本 百合子 [訳] 出版社 早川書房 ジャンル 文学/外国文学小説 ISBN 9784152101341 発売日 2022/05/24 価格 2,420円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『夜の少年』ローラン・プティマンジャン著、松本百合子訳 [レビュアー] 産経新聞社 航空会社に在籍する57歳の著者のデビュー作。フランスで2年前に刊行されるや、書店員などの口コミで人気が広がり、数々の文学賞に輝いた。 フランス北東部の町に住む鉄道員の「わたし」は、40代半ばで妻を病気で亡くし、2人の息子を育てていた。弟思いのやさしい兄だった長男は、高校に入ったころから極右の仲間とつるむ。親子の溝が深まる中、長男は対立するグループの青年を殺してしまう―。 終始父親の目線で語られる物語の最後、長男の思いが明かされる。ままならない人生、そして家族とどう向き合うべきか、考えさせられる。(早川書房・2420円) 2022年8月28日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 早川書房 松本百合子 夜の少年 ローラン・プティマンジャン