『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』斎藤環、與那覇潤著 レビュー 産経新聞 [レビュー] (心理学) 『心を病んだらいけないの?』 著者 斎藤 環 [著]/與那覇 潤 [著] 出版社 新潮社 ジャンル 哲学・宗教・心理学/心理(学) ISBN 9784106038556 発売日 2020/05/27 価格 1,595円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』斎藤環、與那覇潤著 [レビュアー] 産経新聞社 「ヤンキー」論などの社会時評で知られる精神科医と、鬱に苦しんだ経験を持つ歴史学者が、平成から令和にかけての日本社会を縦横に論じた対談だ。議論の対象は鬱病や発達障害などの心の病から始まり、「右傾化」の実態やAI(人工知能)ブームの背景、流行のオンラインサロンの構造まで、刺激的に広がっていく。 カギとなるのは、異なる価値観を持つ他者に対し、「同意」ではなく「共感」を重視する部分。そこからインテリから否定されがちな「ヤンキー文化」の意外な効用にも目が向けられる。現代を診断するアイデアに満ちた一冊。(新潮選書・1450円+税) 2020年7月5日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 新潮社 産経新聞社 斎藤環 與那覇潤 心を病んだらいけないの?: うつ病社会の処方箋