【気になる!】新書 『火星の歩き方』
[レビュアー] 産経新聞社
「見どころ満載の惑星」を案内する火星旅行ガイド。コロナ禍で国内外の旅行もままならない中、本書では地球を飛び出す。
火星の基礎知識、探査の歴史・現状などを押さえた上で、数々の名所をチェック。「手つかずの自然」を味わい尽くす想像の旅へ誘う。見渡す限り平地が広がるアマゾニス平原や「火星の裂け目」と呼ばれるマリネリス峡谷などを気球で巡るルートのほか、標高約20キロのオリンポス山の登山ルートなども。
30~40代の研究者3人による案内・解説も分かりやすい。豊富な図表も含め興味深く読める。(臼井寛裕・野口里奈・庄司大悟著、光文社新書・1078円)