この9年間に9つの大学で講義してきた著者はいう。「大学は働き方そのものを教えてくれない」と。受験で苦労して入った大学。卒業すれば就職するものだが、「その先のこと」は教えてはくれない。
漠然と4年間を過ごすのではなく、より良い未来を自らの学びで手に入れようと著者は呼びかける。具体的な方法については本書に譲るが、要は、大学とは誰かから何かを学ぶよりも、自ら工夫して積極的に学んでいく場であると説いている。
その中に、社会で必要とされるスキルや人間関係がありそうだ。(ちくまプリマー新書・820円+税)
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2017年5月7日 掲載
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