『変節と愛国 外交官・牛場信彦の生涯』浅海保著

レビュー

3
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

変節と愛国 外交官・牛場信彦の生涯

『変節と愛国 外交官・牛場信彦の生涯』

著者
浅海 保 [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784166611416
発売日
2017/09/20
価格
1,015円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『変節と愛国 外交官・牛場信彦の生涯』浅海保著

[レビュアー] 産経新聞社

 戦前、日独伊の枢軸同盟路線を推進した外交官で、日本を破滅に導いた「枢軸派三羽ガラス」の一人とされた牛場信彦。戦後、一度は追われた外務省に復帰後、「親米派」の経済外交で活躍し、事務次官、駐米大使、対外経済担当相に上り詰めた。

 そんな牛場のありようを「変節漢」と誹(そし)る声など、死後なおつきまとう毀誉褒貶(きよほうへん)の背景に数々の証言や文献から迫ったのが本書だ。

 牛場は戦後、日本が「一流国」になることを願い続け、「気概ある外交」を貫いた。真の愛国とは何かを考えさせる一冊。戦後の外交トピックの舞台裏も興味深い。(文春新書・940円+税)

産経新聞
2017年10月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加