『鵜頭川村事件』櫛木理宇著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

鵜頭川村事件

『鵜頭川村事件』

著者
櫛木 理宇 [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784163908281
発売日
2018/06/25
価格
1,944円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『鵜頭川村事件』櫛木理宇著

[レビュアー] 産経新聞社

 昭和54年6月。岩森が亡き妻の故郷、X県鵜頭川村(うずかわむら)を6歳の娘と墓参りで訪れるところから始まるパニック・サスペンス小説だ。

 豪雨による土砂崩れで道路が寸断されて村が孤立する中、若者の刺殺体が発見される。問題児で知られる有力者の息子に疑惑の目が向けられるが、事件はうやむやにされてしまう。そこで、家事都合のため東京への進学をあきらめた1人の若者が自警団を結成するものの、扇動で暴徒化し…。

 岩森が娘を守りながら刺殺事件の真相に迫る中、村を狂気に陥れた騒乱の根源が最後に明らかとなる。元凶は“血”とだけ書いておく。(文芸春秋・1800円+税)

産経新聞
2018年7月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加