コロナ禍で書かれた本書の巻頭、日韓関係を「近隣に対する感情傾斜と興奮は『深入り』という過剰な“密”を招くことがある」と表現。では韓国との距離感をどのように取るべきか? 韓国在住40年以上というジャーナリストの著者が指し示している。
「反日扇動は官製民族主義」「何でも旭日旗に見える反日病理学」など、皮肉にユーモアも織り交ぜた鋭い切り口が小気味良い。アカデミー賞受賞の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を取り上げ、同作をめぐる“誤解”と“真相”を説くなど、最新の話題にも触れている。(角川新書・900円+税)

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2020年9月20日 掲載
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