【気になる!】文庫『野呂邦暢(くにのぶ)ミステリ集成』

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野呂邦暢ミステリ集成

『野呂邦暢ミステリ集成』

著者
野呂 邦暢 [著]
出版社
中央公論新社
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784122069794
発売日
2020/10/22
価格
1,100円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『野呂邦暢(くにのぶ)ミステリ集成』

[レビュアー] 産経新聞社

 広告代理店に勤める隆一は、取材先の島で失踪後、溺死した友人のカメラマンの足跡をたどるが、島を歩きまわるうち、何者かに監禁される(「失踪者」)。

 引っ越し先の部屋で見つけた絵に、ある記憶を揺さぶられる男の苦悩(「もうひとつの絵」)、初めて会ったはずだが、「直感的に胸もむかつくほどの嫌悪感」を覚える「いやなやつ」とは(「敵」)…。

 長崎・諫早に根をおろして活動し、昭和49年の芥川賞受賞後わずか6年で早世した作家のミステリー中短編8編と、関連エッセーを編んだ。没後40年、作品世界の一端に触れる機会に。(野呂邦暢著、中公文庫・1000円+税)

産経新聞
2020年10月25日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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