『昭和モダン 広告デザイン 1920-30s』
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『昭和モダン 広告デザイン1920―30s』青幻舎編集部編
[レビュアー] 産経新聞社
大正後期から昭和初期にかけて、都市を中心に洋風の生活文化が花開いた。いわゆる「昭和モダン」だ。街にはしゃれた洋品店にフルーツパーラー、カフェやバーなどが立ち並び、ポスターやチラシが行き交う人々の目を引いた。
「デザイン」という言葉はまだ広く浸透しておらず、当時は「商業美術」と呼ばれた。本書はポスターや包装紙、マッチラベル、販促用カレンダー、紙面広告など200点超の作例を紹介。
情報やワクワク感をどう伝えるか。表現者らの工夫が詰まった作品は、今見ても新鮮だ。『昭和モダン 看板デザイン1920-30s』も同時刊行。(青幻舎・2420円)