【気になる!】文庫『絵画を読む イコノロジー入門』若桑みどり著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

絵画を読む

『絵画を読む』

著者
若桑 みどり [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
芸術・生活/絵画・彫刻
ISBN
9784480511492
発売日
2022/10/13
価格
1,210円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫『絵画を読む イコノロジー入門』若桑みどり著

[レビュアー] 産経新聞社

イコノロジー(図像解釈学)は、絵画の意味を解釈する基礎的方法論の一つ。日本では、いまだ美術は個々の感性を頼りに見ればいいという風潮が強い。だが、図像の意味や解釈の仕方を知ってこそ、より深く味わえる。

本書は、29年前にNHK出版から刊行されたものを増補して文庫化。カラヴァッジョ「果物籠」やボッティチェリ「春」、ブリューゲル「バベルの塔」など、美術史上の名画12点を取り上げている。描かれた果物籠に、どんな意味が隠されているのか―。美術の深奥にいざなう良書。(ちくま学芸文庫・1210円)

産経新聞
2022年12月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク