『マンダラを生きる』
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【気になる!】文庫 『マンダラを生きる』
[レビュアー] 産経新聞社
難解といわれがちなマンダラを分かりやすく解説した本。マンダラとは、文字で伝えがたい最高真理を図像で示した密教の修行道具。インドで生まれ、日本やチベットに伝わった。
日本では密教美術の目玉として人気だが、本書によると、チベットにはマンダラを身体に取り込む瞑想(めいそう)法がある。瞑想法の本格的な実践は無理に近いとした上で、スイスの精神医学者ユングが創造した「マンダラ塗り絵」を紹介している。
平成30年にNHK教育テレビで放送された番組のテキストを大幅に加筆して文庫化。現代社会における新たな展開も取り上げた。(正木晃著、角川ソフィア文庫・1100円)