『本当は怖い日本のことわざ』出口汪監修

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

本当は怖い日本のことわざ

『本当は怖い日本のことわざ』

著者
出口 汪 [監修]
出版社
宝島社
ジャンル
芸術・生活/家事
ISBN
9784800277817
発売日
2017/10/25
価格
715円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『本当は怖い日本のことわざ』出口汪監修

[レビュアー] 産経新聞社

 「白羽の矢が立つ」「一敗地に塗(まみ)る」「断腸の思い」「塗炭の苦しみ」…。日頃、何げなく使っていることわざや慣用句も、起源をさかのぼると、“恐怖”の側面を発見することがあるという。

 たとえば冒頭の「白羽の…」は、自然災害など神の怒りを鎮めるためのいけにえに選ばれること、「一敗…」は、「戦死者の内臓が地面に散らばり、泥にまみれるほどの完敗」というすさまじさだ。

 本書では81のことわざを収録。死や呪い、地獄・鬼などにまつわり、字面だけでも怖いことに改めて気づく。ことわざにちなんだニュースや現象などの考察も楽しめる。(宝島社・650円+税)

産経新聞
2017年11月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク