【気になる!】文庫 『仕事。』
[レビュアー] 産経新聞社
多くのヒット映画をプロデュースし作家としても活躍する著者が、12人の巨匠から世界を面白くする仕事術を聞き出した。
脚本家の倉本聰さんは〈世間から抜きん出るには、やっぱりどこかで無理をしないと〉と睡眠時間2時間で創作に向かった。詩人の谷川俊太郎さんは〈何でも売らないと食べられない〉からと貪欲に言葉を紡いだ。
〈「作品です」って満足するんじゃなくて、「商品」にして満足する〉とはコピーライターの糸井重里さん。何に苦しみ、喜び、どう汗を流してきたのか-。目の前の「壁」を乗り越えるためのヒントが満載。(川村元気著、文春文庫・690円+税)