『総会屋とバブル』尾島正洋著

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総会屋とバブル

『総会屋とバブル』

著者
尾島 正洋 [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784166612413
発売日
2019/11/20
価格
880円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『総会屋とバブル』尾島正洋著

[レビュアー] 産経新聞社

 かつて総会屋と呼ばれるアウトローたちが跋扈(ばっこ)していた時代があった。上場企業の株を購入して株主総会に乗り込み、経営陣に揺さぶりをかける。ときに膨大な質問状を送りつけ、総会の直前に突如取り下げる。あるいは経営側に立って総会を仕切る-。目的はもちろんカネだ。

 バブルという狂乱景気の中で甘い汁を吸った彼らだが、度重なる法改正やコンプライアンス意識の浸透により、ほぼ“絶滅”に追い込まれた。その足跡は、事なかれ主義に染まった企業の裏面史でもある。生々しい証言を引き出す著者の取材力が際立つ。(文春新書・800円+税)

産経新聞
2019年12月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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