『地形の思想史』原武史著

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地形の思想史

『地形の思想史』

著者
原 武史 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
社会科学/社会科学総記
ISBN
9784041080221
発売日
2019/12/20
価格
1,980円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『地形の思想史』原武史著

[レビュアー] 産経新聞社

 浜名湖畔の狭い岬の突端に建つ、木造平屋の小さな日本家屋。御用邸とは比較にならないほど庶民的なこの“海の家”に、昭和40~50年代にかけて、当時皇太子だった上皇ご夫妻がほぼ毎夏滞在されたのはなぜか。また明治初期の五日市憲法草案、戦後の日本共産党の武装闘争、新左翼赤軍派の軍事訓練が、ともに東京西部の山岳地帯で展開された意味は何か。

 ある地形と、そこに訪れたり生活したりする人々との間には、しばしば密接な思想的関係がある。「空間政治学」を提唱する歴史家が、湾や岬、峠など7つの地形を歩いたユニークな紀行文的思想史。(KADOKAWA・1800円+税)

産経新聞
2020年1月12日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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