【児童書】『どうなってるの? ウイルスと細菌』サラ・ハル文、ピーター・アレン絵福本友美子訳、堀川晃菜監修 知識得て気持ち楽に
レビュー
- 産経新聞
- [レビュー]
- (医学一般/ノンフィクション・伝記/家庭医学・健康)
『どうなってるの?ウイルスと細菌』
- 著者
- サラ・ハル [著]/ピーター・アレン [イラスト]/福本友美子 [訳]/堀川晃菜 [監修]
- 出版社
- ひさかたチャイルド
- ジャンル
- 自然科学/医学・歯学・薬学
- ISBN
- 9784865492279
- 発売日
- 2020/10/21
- 価格
- 1,980円(税込)
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【児童書】『どうなってるの? ウイルスと細菌』サラ・ハル文、ピーター・アレン絵福本友美子訳、堀川晃菜監修 知識得て気持ち楽に
[レビュアー] 産経新聞社
公園で遊んでいる子供たちから、「密になっちゃだめ」「手を洗わないとコロナになっちゃうよ」という言葉が聞こえてくるほどウイルスが身近な時代。本書では、病気を引き起こすウイルスや細菌などの微生物、感染症を防ぐ身体の仕組みについて、色鮮やかなイラストと111のめくり仕掛けで解説している。
そもそも、微生物は水や空気、土の中にも、私たちの皮膚や口の中にもいるという。主にその形や働きによって細菌やウイルス、真菌や原虫に区別される。
17世紀半ば、ひとりのオランダ人が身の周りにあふれる微生物の世界に初めて飛び込んだ。「微生物学の父」として知られるアントニ・ファン・レーウェンフック。先人たちの研究をたどり、抗生物質やワクチンがどうやって生まれたのか、なぜ効果を発揮するのか、人類と微生物との歴史を解説するページもある。
長引くコロナ禍で精神的に消耗しているのは、子供も大人も同じ。きちんとした知識を得ることは、気持ちを楽にする助けになる。(ひさかたチャイルド・1800円+税)
石井那納子